
こんにちは!おハムです
何となく知っていて、何となく苦手な高額介護サービス費、高額医療介護合算サービス費について、質問を受けました
具体的にどのような場合にどのように利用できるか考えたらすっきりしたので、まとめてみました
登場人物
要介護3 1割負担
認知症が進んできて、自宅での生活が大変になってきた
要介護1 2割負担
別に住んでいたが、両親が介護が必要になったため、同居している
ご夫婦とも担当させてもらっています
相談
母親と父親!今後のことを見据えて、考えていきたい
父親が施設に入った場合、夫婦でいくらくらいかかるのか知りたい!
高額なんたら…って制度を使うとお金が戻ってくるんでしょ!
使える制度を使って、実際いくらかかるのか教えて!
実際に、「施設に入る入らない」は別としてね!知りたい。
ちなみにウチは上限¥44400の世帯になると思う。
「高額介護サービス費」と「高額医療介護合算」何となく知っているけど、申請したらお金が戻ってくるとは思うけど、どの人にどのようにお得な制度なのかわからないな。
調べてみよう!
高額介護サービス費
利用者が同じ月内に受けた、在宅サービスまたは施設サービスの利用者負担の合計(同じ世帯に複数の利用者がいる場合は世帯合計額)が、所得により区分けされた上限額を超えたとき、超えた分が介護保険から《高額介護サービス費》として払い戻される制度です
申請すると、世帯ごと、月ごとに決められた上限額を上回る場合に、お金が戻ってくるよ!
高額介護サービス費:厚生労働省
この表から見る限り、
・「収入が少ない人」
・「世帯の中に介護保険を利用している人が複数人いる人」
・「負担割合が高い人」が影響するようです
※以下の料金は自己負担分は含まれないので注意!
- 特定福祉用具購入や住宅改修にかかる負担
- 施設における居住費(短期入所の場合は滞在費)および食費
- 理美容代などの日常生活に要する実費
- 生活援助型配食サービスにかかる負担等
【Aさん・Bさんの場合】
近隣の特養に入所した場合(多床室・従来型)
・介護保険分:¥26400/月
・居住費・食費・雑費:¥76300/月
・介護保険分(2割):¥26000/月
・食事・おやつ代:¥7200/月
介護保険分:¥52400(2人分)-¥44400(世帯上限)= ¥8000/月の返金
自費分:¥83500/月
実質負担の合計:¥44400(介護保険分)+¥83500(自費分)=¥127900/月(2人分)
毎月の料金の負担軽減はここまで!
さらに、1年単位での負担軽減制度を見ていきます
高額医療・高額介護合算療養費制度
1年分の介護費・医療費を合計して、限度額より高額であった場合に返金があります
こちらは、医療保険の種類等(後期高齢・被用者保険・国保・世帯の年齢構成)で上限金額が決まります
ウチは56万円に該当するわ!
毎月の介護費の上限:¥44400/月 × 12か月 = ¥528000/年
¥528000(世帯の介護負担年額)+(世帯の医療費実費分)-¥560000(上限金額)が返金される
【夫婦2人分の1年単位での介護費用の実質負担分の概算】
・介護費用:¥528000/年
・医療費:医療費実費 - ¥32000/年 = 返金あり
・自費分:¥83500/月 × 12か月 = ¥1002000/年
合計: ¥1562000円/年・2人分
まとめ
今回は、ご夫婦二人とも、介護も医療も利用しているため、このような上限に引っかかったようです。
具体的に、「この人はどうかな?」とそれぞれ調べることで、対象になる人の傾向が読めそうですね!
・「収入が少ない人」
・「世帯の中に介護保険を利用している人が複数人いる人」
・「負担割合が高い人」
…は、試算してみる価値はありそうです!
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