
こんにちは!おハムです
先日、知り合いのケアマネBさんにこんな相談を受けました
相談というか…グチに近いものですが…
「それってどうなのかなぁ?」とモヤモヤしてしまったため、調べてまとめてみました
登場人物
ケアマネBさん
59歳 女性
居宅歴2年 もともとは老健の施設ケアマネをやっていた
老健にいた際はよく担当者会議に出ていたため面識あり
「Bケアマネの担当利用者さん」の近所にお住まいの認知症の疑いのある A さん
Bケアマネの地域の包括支援センター職員
相談
(先日、偶然会った際に…)
ねぇねぇ、聞いてくれる???
【他居宅ケアマネBさんの相談】
・Bさんが担当している利用者さんの訪問の際に、利用者さんの近所に住んでいる「認知症疑いで独居であるAさん」について相談を受ける
・Aさんは、ケアマネBさんの訪問は受け入れても、サービスの利用は拒否
・包括支援センターに知らせても動いてくれない
・Bさんは、Aさんのことが心配だけど上司にはお金にならない仕事はあまりやるなと釘を刺され何も出来ずモヤモヤしている…
ケアマネ
Aさんは独居なのが心配の原因となっているのだろうけど。。。
心配の原因は?これまでどのような関りをしてきたのか?
など、いろいろ気になることはありますが、
1.包括支援センターが動いてくれない
2.居宅ケアマネは経営的な理由からできることに限界がある
という、2つのモヤモヤについて考えてみたいと思います
包括支援センターが動いてくれない理由は何か
ケアマネ
認知症・独居のA さんについて問題意識を持っているのにも関わらず、包括支援センターが動いてない理由は次の①か②のどちらかだと思います
①包括センターは A さんの置かれている状況を問題と捉えていない
②ケアマネBさんが問題と考えていることの根拠が包括支援センターに伝わっていない
①包括センターは A さんの置かれている状況を問題と捉えていない
①のBケアマネは問題だと思っているのに、包括支援センターはそう捉えていない場合は、自らを振り返る必要があるかもしれません
もしかしたらその援助は「Aさんのため」ではなく「援助者自身が安心するための援助」になっているのではないか???
「ケアマネが安心したい」ということが目的にはなっていないか?の確認が必要なようです
そうではなく包括支援センターや関係機関の力量不足からきちんと対応できていないのであれば。。。その際には上位の監督機関(保険者)などへの報告・相談も必要ではないかと考えます
②ケアマネBさんが問題と考えていることの根拠が包括支援センターに伝わっていない
案外多いのが②でこれは何よりも「情報を正確に伝える」ことが欠かせません
そして包括支援センターも「経験の浅い職員さん」がいたり、「多忙さ」から十分に相談に耳を傾ける余裕がない場合もあります
そのような状況下で相談を受理しても伝言ゲームのようになってうやむやになる可能性もあります
それを防ぐ有効な手立てが記録です
私は要点をつかんで伝えるのが苦手じゃんね
・ケース概要や問題と感じる点、これまでの対応とそれをその結果などを記録として持参して相談に臨みます。面倒な作業ですが口頭での相談よりも遥かに効果があります
・例えばゴミ屋敷に関する相談なども問題が表面化しないと動いてくれないことが多いですが写真が一枚あると断然意識が違ってきます
・またいわゆる困難ケースほど後々関係機関に情報を提供する必要が生じるので手間はかかっても一度きっちりと状況が把握できる記録を作っておくと後で効力を発揮する場面が出てきます
・ケアマネジャーは「相談を受けるプロ 」であるだけではなく、「相談をするプロ」でもなければ関係機関をうまく巻き込めません
お金にならない支援は最高の営業活動
Aさんのように、身寄りのない独居のお年寄りのキーパーソンはどうやって見つければいいんだろう?
《身寄りのない独居の方のキーパーソンを聞き取る質問》
・「これから先万が一のことがあったらどの他に一番にお知らせすべきですか?」
・「お葬式などの時にはどなたが取引されることになるのでしょう?」
→必要があれば、キーパーソンにも相談して支援の輪を広げていく
・A さんが独居であれば、遅かれ早かれ入退院や施設の入退所や住み替えの問題などが浮上しキーパーソンが育たなければならない時期がやってきます
・いくら支えてあげたくてもケアマネジャーの立場で報酬にならないケースを何件も抱えていることが現実として不可能です
・キーパーソンを探すなどしてBケアマネがいなくなっても A さんがやっていけるようにすることが大切です
・それが間接的間接援助者の役割でもあるはずです
《間接的援助者》
A さんのような人への支援では包括支援センターだけでなく…
・行政・民生委員・主治医・地域住民などA さんを取り巻く様々な人と関係を深めることで支援の輪を広げていくことができます
でも、これって???
…語弊はありますが関係機関への最高の営業活動とも思いませんか?
信頼できるケアマネという評価は何者にも代え難い貴重なものです
すぐに利益に繋がらなくても、Bさんの所属する居宅は地域での存在感を増していくはずです
目先の利益を追求する近眼的経営ではかえって、仕事は来なくなる
そのことを上司に説明していきましょう
まとめ
①包括支援センターに動いてもらいたい理由が、ケアマネ都合なのか、本当にAさんに支援が必要なのか考える
②正確に状況を伝えることができように、記録にまとめて、情報提供する
③利益にはつながらない仕事も、営業活動ととらえて今後の利益に繋げる(ように、上司を説得する)
と、いった感じでしょうか
ケアプラン有料化がすすむと、より質の高いケアマネが求められることが予想されます!
今から、営業活動をすすめておくのも悪くないと考えられます
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