
こんにちは!おハムです
先日、先輩のケアプランを見たときに自分のプランとはずいぶん違うことに気が付きました
ケアマネ研修では「正解も不正解もない」とはいうものの、細かいルールがあります
自分のケアプランはルールに則っているのか不安になったので調べてみました
サービスの標準化と個別化
自立支援型のケアプランを作成するには「サービス内容」はとても大切です
ケアマネジメントは、多職種協同の実践論といえます
利用者のニーズや目標が的確なことはもちろん大切ですが、その課題を達成するためのケア方法が根拠を持って明確化され共有できていなければ、単なる援助職者個々のケアプランの寄せ集めになってしまいます
ケア全体をケアプランに記載することは出来ません
ケア全体=(ケアプランの内容)+(暗黙知・価値・知識・技術・経験・勘など)
ケアプランの内容のケアはケア全体の一部であるといえます
ケアプランは利用者・家族・異なる専門職がニーズに基づく目標を達成できるように、ケアの標準化・個別化するためのものであると言えます
そのためケアプランには“ここだけはしっかりおさえてほしい”というケアの中核となることが記載されたものであると言えます
それ以外の部分については、関わる個々の援助者の暗黙知に委ねるということだね
たしかに、サービス側も自由裁量部分がないプランには息苦しさを感じてしまう…
個別援助計画につながる
ケアプランはマスタープランで、ケアプランをベースに各サービス事業所によって個別援助計画書が作成されます
「…ケアプランを見ても何をどのようにすればいいのかわからない…」
…とならないように、どのようなことを注意して記載すると良いのでしょうか?
ニーズ
【状態像】
基本的に「脳梗塞により」とか「右麻痺のため」といった“状態像”は記載しない
“状態像”の記載は、「あなたは○○な人」というような烙印(スティグマ)を押すことになります
つい“状態像”から書いてしまいがち!気をつけます!
【エクスプレスド(言葉として発せられた)ニーズ】
本人の言葉をそのまま記載。主観的現実世界、主観的QOLの尊重。
(良い例)「一人でいることが不安なことがある。なるべく誰かのそばにいてほしい」
【ノーマティブ(規範的)ニーズ】
危険予測によるアドボカシー(代弁)により記載する。これは、利用者・家族の同意が得られ、合意されたニーズに高められたものと判断する
(良い例)転倒しないようにしたい
ケアプラン1表のは「利用者及び家族の意向を踏まえた課題分析」を参照してください
目標
・サービスの利用を目的にしない
(悪い例)デイサービスに通い、集団での生活に慣れることが出来る
【長期目標】主観的QOLの向上を目標として設定する
(良い例)誰かと一緒に楽しむ時間が増える
【短期目標】活動、もしくは役割で目標設定する
(良い例)新しい友人を作る
モニタリング時に評価がしやすく、客観的評価が可能になります
サービス内容
・「〇〇させていただきます」「〇〇しましょう」といった表現にすることにより、本人や家族の心理面に配慮する内容にする
・人的環境の持つ強さ(ストレングス)の活用
(良い例)新しい友人ができるように、気の合いそうな利用者と席が近くなるように配慮させていただきます。慣れるまでは職員が会話をとりもつようにさせていただきます
こんな丁寧な書き方をしたことがなかった。。。
・インフォーマルサービス、友人などに強制的なケアを求めないことを明記する
(例)Aさん、Bさんと相談させていただき、時間が許すときは茶話会や買い物に誘っていただきます。サービス利用日と重ならないように連携させてていただきます
まとめ
いかかでしたでしょうか?
ケアプランを作成する上での注意事項を復習してみました
つい看護計画の文章に寄ってしまいがちな傾向に気がつくことが出来ました
基本に立ち返り、御本人・家族を不快にしない、サービス事業所さんを困らせないプラン作成ができているのか確認してみましょう
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