最期は自宅で!!!末期肝がんのAさんの話:ケアマネスキルアップ【15】

person on a bridge near a lake ACP
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おハム看護師
ケアマネ

こんにちは!おハムです

今回は自宅で看取るこを決めた末期がんの方がどのような経過をたどって、どのようなサービスを利用して、介護費用はいくらかかったのか紹介したいと思います

自宅での看取りの選択する一助になれば幸いです

※個人情報の保護のため内容は変更してあります

※私の考えであり考え方の1つとして捉えていただければ幸いです

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退院5日前

市内の総合病院より依頼がありました

病院看護師

末期肝がんで、余命2週間で看取り目的で入院しましたが、悪い状態で落ち着います

夫婦2人暮らしの奥様が自宅で看取りたいと希望されています

退院は家族の希望で5日後です

支援お願いします

《総合病院からの情報》

・看取りで個室であるため家族のみ面会は許可が出ている                           ・感染予防のため、ケアマネ・サービス事業所の面会や退院前会議はできません                     ・往診医への打診は病院からします                                   ・病状は麻薬でコントロールしている                              ・ベッドの横においてある、ポータブルトイレには軽介助で移動できる                     ・食事は普通食を食べることが出来ている

おハム看護師 ケアマネ

すぐにご家族に電話し翌日に自宅に訪問する約束をしました

奥さんは不安はないかな???

退院後4日前:自宅で奥様とお嫁さんと面談する

妻・近居嫁

これ以上は病院で見てもらえないと言われた。もう長くないとは思うけど自宅で看てあげたい(78歳妻)

母が見たいと言っているので私もサポートします(嫁)

おハム看護師 ケアマネ

話を聞くと「お嫁さんが看護師であること」、「お嫁さんの知り合いの訪問看護に依頼すること」で、不安は少ないようです

「奥さんの覚悟」を強く感じました

おハム看護師
ケアマネ

今は面会制限で御本人に会えないので、病院からの情報と、家族(御本人)の希望をもとにサービスを暫定的に決めていきます

病状による変化も予想されるため、現状考えうる必要なサービスを組込み、困ったらその都度追加・調整していきます

往診・居宅療養管理指導:医師や薬剤師が訪問してくれます。往診医がついて条件を満たしていれば、自宅でなくなっても警察が入って検死にはなりません

なかには、「もし亡くなっても警察が入って検死になってもいいから、最期まで通院で看たい」と希望する人もみえます

ずっと、見てもらっていた医師に診てもらいたい気持ちが強い方もいます

訪問看護:病状の確認・往診医との連携、排便のコントロール(がん末期のため医療保険)

訪問入浴介護:週に1回、浴槽を自宅に持ち込んでもらい、3人介助で慎重に入浴します        

介護タクシー(車椅子+スロープは持参してくれる会社):車椅子での退院時の自宅移動

福祉用具のレンタル:下記参照。

【福祉用具レンタル】金額は目安です。外出は出来ないため車椅子やスロープは不要

体の向きが自動で変わるマトレス(借:¥1000/月):体位交換が出来ないず、家族の介護負担軽減のため


 

おハム看護師
ケアマネ

とりあえずは上記に決めて、準備を進めていきます

退院2日前

訪問入浴の面談・契約福祉用具の搬入を行いました

訪問入浴は自宅に浴槽持ち込んで寝たまま入浴できるサービスです

入浴の介助がしやすいように、家族の介護しやすい、そして本人の大好きな庭を眺められる場所のベッドの配置をみんなで相談します

訪問入浴

看護師込みの3人で介助するので安心してください

妻・近居嫁

なんとかなりそうです!帰ってくるのが楽しみです

おハム看護師
ケアマネ

御家族の心の準備も万端!!!あとは帰ってくるのを待つだけ!!!

退院前日

病院・お嫁さんより電話あり

病院看護師

本日の夜中に見回りの際に「痛い」と訴えがあった。朝、検査をしたら足の付根の骨が折れている。退院は延期になると思う

妻・近居嫁

連れて帰れるかわからない

おハム看護師
ケアマネ

(骨折していても、治療はしないだろう

それでも自宅で見れるか、退院は可能であるのか確認!)

介護タクシーは同じ退院時間で寝台車の手配が可能です

自宅での入浴も主治医の許可があれば骨折の状況でも入浴は可能です

妻・近居嫁

医師が良いと行ってくれるなら、予定通り連れて帰りたい

医師との話し合いにて骨折に関しては治療はしないと説明を聞き、自宅退院を決めたと連絡を受ける

ベッドからの移動が出来なくなったのでポータブルトイレの手すりは不要になったため返却の調整をする

リハビリパンツで退院予定であったが、開きのオムツで帰宅予定に変更


初回(退院当日)の訪問看護の利用の際に、オムツの交換方法の手技の指導・確認を訪問看護さんにお願いする

骨折に関する制限や入浴の許可などの指示を確認し、自宅での受け入れ準備が完了したむねを病院に報告する

退院当日

介護タクシーの寝台からベッドへの移動の介助御本人への挨拶のため、退院し自宅への到着時間にあわせ訪問する

出迎えると御本人は顔色がすでに非常に悪い。話しかけても明確な返答はなく、意識も混濁している。肝性昏睡状態なのか、麻薬による眠気なのかはっきりしないが、ずっと唸っている

御本人 

うーうーーーー

妻はこまめに病院に面会に行っていたが、「こんな唸って話が通うじないのははじめて」と話される

しばらくは、嫁が寝泊まりして一緒に介護をしてくれるとのこと

寝台からベッドに移動して、今後の予定や料金について説明し、体位を調整し唸りが少なくなったため、そのまま帰所し、1時間後に訪問看護が介入予定になっているため、退院時の状況を報告しつつ、病院からの手紙などを訪問看護・往診医に届ける

おハム看護師 ケアマネ

食事も水分も全く取れていない

腹水もパンパンで点滴も出来ない

本当に長くはないかもしれない…

訪問看護からは訪問時の様子などの連絡を受け、あとは予定通りサービスサービスが軌道にのるのを見届けるのみ

退院当日 夜

退院当日19時頃、訪問看護から「先程なくなりました」と電話あり

家族に連絡・確認し希望されたため、できるだけはやく福祉用具を引き取ってもらうように依頼する

訪問入浴介護に関しては、1度の利用にも繋がりませんでしたが…

訪問入浴介護

自分たちも関わることが出来て嬉しかったです

…と言ってくださいました

2日後にお会いした際には

妻・近居嫁

死ぬ前に自宅につれて帰れてよかった。いい人たちに助けてもらって本当によかった(妻)

死ぬ前に自宅につれてこれて、母が嬉しそうでよかった。最期自宅で6時間位家族で過ごす時間が出来た。父も喜んでいると思う

正直、長くなったら自分たちの体力が持つのか心配していました。父が私達のことを心配してあのタイミングだったように感じてしまいます(嫁)

おハム看護師ケアマネ

本当にあっという間の、自宅での看取りではありましたが、「最期の数時間、家族と一緒に好きな庭を眺めながら過ごさせてあげた」という御家族の満足度は非常に大きかったのではないでしょうか

骨折の際には、迷いはされていましたが「自宅に帰してあげたい」という強い意志を持たれていたことには、こちらがわが感動しました

こんな看取り自宅でしてみたくありませんか?

【支払った料金】

・介護タクシー(介助料込) ¥3000くらい

・往診料金・死亡診断書料金 ¥6000くらい

・訪問看護 ¥4000くらい

・福祉用具(半月分) ¥1100くらい

    合計 ¥14100くらい

※このまま長いこと自宅で暮らした場合:+訪問入浴 ¥1260/週、訪問看護 ¥1200/回の追加有り

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