看護小規模多機能型居宅介護ってなに?

介護サービス
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こんにちは おハムです

このページでは、現役の看護師ケアマネ目線での看護小規模多機能型居宅介護について説明します

いざというときに使えるサービスを知ることで、今後の不安を減らし、人に言われるがまま決めるのではなく御自分や御家族らしい、いい老後を迎えてほしい

そう願っております(*^^*)

※このサービスに関しては当地域にないため一般論になります。すいません。

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看護小規模多機能型居宅介護(かんたき)ってどんなサービス?

看護小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護(通い・宿泊・訪問)」と「訪問看護」を組み合わせて提供するサービスで、要介護度が高く、医療的なケアを必要とする人が、住み慣れた家や地域で安心して生活することが可能になります。

訪問介護のサービスの例
・安否確認、健康チェック
・掃除、洗濯、調理、配食、ゴミ出しなどの生活援助
・食事介助、移動介助、排泄介助などの身体介助
・服薬介助
・通院・外出介助
・地域集会などの参加のための調整
※1回あたりの訪問時間:15〜60分程度

通い・泊まりのサービスの例
・健康チェック
・食事介助、移動介助、排泄介助などの身体介助
・レクリエーションの企画・実施
・利用者の送迎

訪問看護のサービスの例
・点滴、注射、褥瘡処置などの医療行為
・褥瘡、拘縮、肺炎などの予防
・末期がん患者へのペインコントロール(緩和ケア)
・ターミナルケア、看取りケア
・医療機器の管理、家族への指導
・服薬管理・指導

こんなにたくさんのサービスを一箇所の事業所で提供してくれる

在宅サービスの完全型!!!

看護小規模多機能型居宅介護の特徴

サービス提供内容の自由度が高い
24時間365日運営、定額制で利用回数の制限がないため、「家族に急用が入り、デイサービス後にそのまま宿泊」「安否確認のための5分間の訪問」など、利用者の状況にあわせた組み合わせで、自由度の高いサービスを提供できます

同じ事業所のスタッフが対応
ひとつの事業所内で訪問・通い・泊まりの提供ができるので、サービスを変えるたびにスタッフを変更したり新たに事業所を探したりする必要がありません。顔馴染みのスタッフが対応してくれる安心感があります。

医療処置にも対応できる
主治医との連携・指示のもと、看護職員による医療処置をおこなうことができます。

少人数定員
登録定員が29名と少人数のため、利用者一人ひとりと向き合った看護・介護をおこなうことができます

看護小規模多機能型居宅介護の利用定員数
・1事業所あたりの登録定員:29人
・1日あたりの通いサービスの定員:最大18人
・1日あたりの泊まりサービスの定員:最大9人
※訪問サービスは定めなし(利用者の様態や希望による)

・看護小規模多機能型居宅介護専任のケアマネジャーが担当します                       在宅介護の他のサービスを利用していた方は、《訪問・通い・泊まり》の他のサービスとの併用ができなくなります。ケアマネジャーも居宅のケアマネジャーから、専任のケアマネジャーに変更になります

訪問リハビリテーション・福祉用具貸与・住宅改修・居宅療養管理指導とは併用が可能であることが多いです

看護小規模多機能型居宅介護が利用できる人ってどんな人?


・居宅で生活を送る要介護1〜5 の認定を受けている方
・事業者と同じ市町村に住んでいる方

ここでいう「居宅」には、自宅のほか軽費老人ホームや有料老人ホームなどの居室も含みます

看護小規模多機能型居宅介護はいくらかかるの?

毎月の利用料は要介護度に応じた月額定額制のため、1ヶ月の介護保険利用限度額を上回るかどうかの心配なく利用することができます(宿泊費・食費などは別途

要介護112,500円くらい
要介護217,400円くらい
要介護324,400円くらい
要介護427,700円くらい
要介護531,300円くらい

《月額費用の目安:要介護3、1割負担の場合(例 1泊2日:2回、通い18回、訪問4回)
 要介護1基本料金月額:24400円                                         ・宿泊居住費 (3500円前後)×4回 = 14000円                                                       ・食費(1食350円前後)×30回 = 10500円                                  ・おむつ代・歯ブラシなど備品代:施設のものを利用した際にかかる:3000円                                 ・                   トータル:51900円くらい

宿泊日数の計算の仕方は、1泊2日であったら、“2日”になるよ

宿泊費に関しては、施設によってバラバラ2000~5000円くらい

利用回数にも上限はなく、各サービスの一日あたりの定員以内であれば何回でも利用が可能です

どんな人が対応してくれるの?

日中:利用者3人に対し、常勤換算で1人以上
(1人以上は保健師、看護師または准看護師

夜間:時間帯を通じて2人以上(1人は宿直勤務可)
※看護職員と連絡体制の確保が必要

訪問2人以上
(1人以上は保健師、看護師または准看護師

サービスを受けるまでの流れは?

1.要介護認定の申請:要介護認定申請書に記入のうえ、市区町村の担当窓口に申請します

2.訪問調査し、市区町村から介護サービスを利用する本人(被保険者)へ郵送で通知されます

3.介護支援専門員(ケアマネジャー)の決定:要介護1以上の場合は、直接希望する看護小規模多機能居宅介護がある場合は直接依頼します。よくわからない場合は、お住い地域の地域包括支援センターに相談してみましょう

4.実際にサービスを受ける看護小規模多機能居宅介護と直接契約を結びサービスを利用します

6.サービス利用開始

いいサービスを選ぶのに知っておいたほうが良いことは?

2015年度の制度改正から、看護小規模多機能型居宅介護事業所はサービスの質の改善・向上を目的として、事業所による「自己評価」と、第三者による年1回以上の「外部評価」を実施し、結果を公表することが義務付けられています。

自己評価

従業員全員を対象に「スタッフ個別評価」を実施。スタッフ一人ひとりが自身の取り組みや関わりについて振り返りをおこないます。
その後「スタッフ個別評価」を持ち寄り事業所全体でミーティングを開き、それぞれの考え方や取り組み状況に関する認識の違いなどを話し合い、事業所全体の振り返り・改善点などをまとめます

外部評価

利用者やその家族、地域の医療関係者、市町村の職員、地域住民などの第三者に出席してもらい「運営推進会議」を開催します。事業所による「自己評価」結果をもとに、第三者の公正な立場からサービス内容を見直すことで、課題点や改善点を明らかにします

評価結果の公表

外部評価の結果は、利用者へ送付するとともに、「介護サービス 情報公表システム」や事業者のホームページでの掲載、市町村窓口や地域包括支援センター、事業所内での掲示などにより公表します。

評価結果の公表については、サービスの利用者だけではなく、看護小規模多機能型居宅介護での仕事を探している求職者にとっても参考になります。適正な運営がされているか、地域関係者からどのような評価を受けているのかなど、気になる事業所をチェックしてみるといいでしょう。

まとめ

訪問介護・デイサービス・訪問看護・ショートステイ・ケアマネジャーなど介護に必要な要素を1つの事業所で完結できる看護小規模多機能型居宅介護

他のサービスであれば、「ショートステイだけ他のサービスに変更する」などの自由がききますが、ここは難しい…

だからこそ、慎重に調べ、見学やできたら大変利用もし、御本人・御家族に合った事業所にお願いできるようにしましょう

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