
こんにちは!おハムです
本日は面談の際にどんなことに気を付けているのかをまとめてみました
「援助になる相談」と「そうでない相談」の違い
「親や友達・近所の人にする相談」も、「ケアマネジャーや相談員にする相談」も、同じように“相談”と言われます
一体何がちがうんだろう…
「親や友達・近所の人にする相談」「ケアマネジャーや相談員にする相談」の違い
《友人などにする相談》
かんたんな答えを求めていたり、ただ語れれば満足であったり、目的が定かでないことが多い
聞き上手な人に悩みを聞いてもらえば、ある程度の満足感が得られる
《ケアマネジャーや相談員にする相談》
確固たる目的があって行われ、何らかの役割を果たさなければならない
特にケアマネジャーには、アセスメントの時点で「人には見せたくない部分」を開示しているので、そのような問題を聞いたからには相手にきっちりと返す必要があります!
ケアマネジャーに求められる相談の機能
「この人に相談してよかった」のレベル以上の、「何らかの光が見えた」「これからの道筋が見えた」と感じてもらうのが、プロフェショナルとしての面接に求められます
「何らかの光が見えた」=沈んで真っ暗になった気持ちが上向きになった
→カウンセリング機能
「これからの道筋が見えた」=これから進んでいく道筋が見える
→オリエンテーション機能
聞くだけきいて、「大変でしたね」「がんばりましたね」…で終了していい問題であるのか考える必要があります
専門職に話すということは、解決の糸口を求めている場合があります
話して損した
…とはならないようにしたいですね!
相談する側の気持ちを理解する
自分では解決できない、助けを求めなくてはならない…辛い…
つまり、ケアマネジャーに相談することに《重たさ》が伴っています
「人はそう簡単には相談はしない」ということを念頭に置く必要があります
ケアマネジャーは日々相談を受けているため、その相談に伴う「痛み」「重さ」「迷い」に鈍感
相談には「痛み」「重さ」「迷い」があるからこそ、誰にでも悩みを開示するという訳ではありません
経験の浅いケアマネジャーが面接をする上で気をつけたいポイント
担当が若いケアマネジャーであったり、面接時に不慣れな姿が目に入ったりすると相手が不安に思うことがあります
あんな若い人で大丈夫かしら???
相手の反応をなんとなく感じると、経験の浅いケアマネは余計に不安になってしまうことがあります
経験の浅いケアマネジャーの面談に必要なもの
①自分が役にたたない事を自覚する:卑下するのではなく認識することが大切
②「利用者の役に立ちたい」「私は未熟だけどあなたの抱えている問題に一生懸命に取り組みたい」という姿勢をもつ:真摯な態度はきちんと相手に伝わります
③バックアップシステムをもつ:自分に何が足りないのか、自信がないのかを自覚し、知識・経験を持つ人の力を借りる
こうしたことに熟知している人がおりますので、その人に相談させていただいてもよろしいですか?
…と、相手に伝えることで「何も知らないじゃないか」なんて言われることはありません
経験の浅いケアマネジャーの心構え
・自分自身を偽らない!
・わからないことをわかったふりをしない!
・利用者さんがより良くなるために「ちゃんと理解したい」「どうすれば理解できるだろう」と考え続けることが大切!
初心者であっても、利用者の前ではプロとして出ていかなければなりません
真摯な姿勢も取り繕いも相手にはすぐに伝わります
面接力の鍛え方
ケアマネジャーとして相談を受ける上で大切なこと
①基礎知識:相談を受ける内容(介護保険や地域の利用できる制度など)について
②面談で行うべきことを理解:モニタリングでどういうところを確認するべきか事前把握
これらが明確であれば、自然と聞きたいことが出てきて聞きたくなるから、聞くための努力をする⇛自然と技術は後からついてくる
③面接の構成を考える
《面接の構成》
導入:自分の役割を伝える
最期:話の要約をして、見立てを伝え、相手の同意をもらう
話の内容をバラバラに聞くだけ聞いて「何かあったら連絡ください」で終了してしまう面接では相手の気持ちを汲むことは出来ても解決には至りません
面接の節目節目で要約して同意を得ることで、「そんな話ではなかったのになぁ」といったすれ違いも防ぐことが出来ます
信頼関係を作るうえで大切なこと
①約束を守る
自分が誰かに仕事を頼むとしたら、「他人との自分との約束も守る人」に仕事を頼みませんか?
守れない約束はしない、約束したことは守る。これだけで信頼は貯まります
小さな約束をひとつひとつ守ることは、小さな信頼を積み上げます
「都合が良いから約束を守れる」のではなく、都合が悪くなった(悪くなりそうな)時に直面しても、誠実に相手のことを思い、約束を守りきることは大きな信頼の積み上げになります
②自分が先に相手を信頼する
お互い相手をよく知らない時は、「自分が先に相手を信頼する」
人間は信頼してくれる人を好きになるし、信頼に応えたくなります
③素早く対応する
いつもパッと返信を貰えれば、「この人は私を(この仕事を)大事に思ってくれてる」と感じられたりもしますよね。それはあなたが大事というメッセージです
信頼関係が構築される前は特に意識していくことが大切
④手間暇をかける
人は、時間・お金・労力を自分自身や自分の大切な人に使おうとする
だから、こういった資源をたくさん配分してくれると、人は嬉しくなる
⑤悪口やネガティブ発言をしない
悪口やネガティブ発言が、信頼を減少させるのは真実!
信頼関係が構築されていない人からは、愚痴の内容に理解を得られません
どうしても愚痴りたい時は、信頼関係ができている人だけに言うことにしましょう
⑥信頼関係を崩してしまったときには心から謝る
人は誰でもミスを犯します。ミスをしてしまうことは、信頼の引き出しかもしれません。
しかし、プライドを捨てて、自分のミスを正直に認め、誠実に謝ること、それは信頼の構築なのです
最もやってはいけないことは、犯したミスを隠す行為です
一度目のミスは許してもらえるかもしれません
ミスを隠し、さらに隠し通そうとすれば、その人との信頼だけではなく、まわりの人との信頼も一気にマイナスになります
信頼は構築しにくく、減りやすいという特徴があります。コツコツ貯めることが大切と言えます
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「新人だからダメ」とか「経験が浅いから信頼関係が作れない」なんてことはありません
真摯に向き合う姿は相手に伝わります
知識不足に関しては「調べたうえで、わかる人に相談する」!
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