こんにちは!おハムです
利用者さんや御家族とのはじめての面談の際にケアマネがまずやるべきことは何でしょうか?一緒に考えてみましょう
初回面談にやるべきこと
《ケアマネジメントプロセスの概要》
①ケースの発見・スクリーニング
↓
②インテイク
↓
③アセスメント
↓
④ケアプランの実施
↓
⑤モニタリング・再アセスメントの流れで進んで行きます
しかし、実務においてはうまく切り分けられるものではありません。そのためケアマネジャーは、今自分がおこなっていることが、プロセスのどの部分に位置しているのかを考え、それぞれの場面でしなければならないことを意識して利用者と関わる必要性があります
《初回アセスメントの際のルール①》
(内容及び手続の説明及び同意)
第四条 指定居宅介護支援事業者は、指定居宅介護支援の提供の開始に際し、あらかじめ、利用申込者又はその家族に対し、第十八条に規定する運営規程の概要その他の利用申込者のサービスの選択に資すると認められる重要事項を記した文書を交付して説明を行い、当該提供の開始について利用申込者の同意を得なければならない。
契約とアセスメントを同じ日に行うことは可能でありますが、必ず契約(重要事項説明書の交付と同意)を先に済ませる必要があります
契約は初回面談の後日でも問題ありませんが、初回面談をアセスメントに充てることはできません
《初回アセスメントの際のルール②》
(指定居宅介護支援の具体的取扱方針)
アセスメントに当たっては、利用者の居宅を訪問し、利用者及びその家族に面接して行わなければならない。(利用者が入院中であることなど物理的な理由がある場合を除く)
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準(第13条第7号)
これをしないと減算対象です!!!
アセスメントの実施日・実施場所・被面接者を必ず記載しましょう
居宅を訪問できなかった場合はかならず、「訪問できなかった物理的な理由を記載しましょう」
《初回面談にやるべきこと》
上記を考えるとこのようなことをする必要があります
・自宅訪問・利用者と御家族と面接
・契約(重要事項説明書の交付と同意)
・アセスメント
「暫定で包括と一緒に動いているとき」や、「本人が入院中で面会制限により面会できない時」状況にもよる場合もあるとは思いますが、基本のルールはこれであることは頭に入れておこう!
業務上はこのようなことをする必要があります!
でも、事務的にこれだけを行う人はいません
今後の支援につながる初回面談にまずケアマネジャーが行うべきこと
《新規依頼のルート》
・本人や家族から依頼
・包括支援センターからの紹介
・病院・老健などからの紹介
・過去の利用者や、知人からの紹介など
今まで知らなかった人に対して、自宅の事情などをさらけ出すことには非常に勇気がいります
初対面のケアマネを「本当に信頼できる人なのか」「自分の困りごとを理解してくれるか、解決してくれるのか」など不安に感じている方が多いです
このような不安の緩和を行う支援が必要であるといえます
①「話してよかった」と思ってもらう
介護保険制度ケアマネジャーの役割の説明、インテイクの情報の収集など多くのことをしなければなりませんが、ひとまずは利用者に
自分のことを一生懸命考えてくれそうだ
という印象を持ってもらい
相談してよかった
と思ってもらうことも目標にしましょう
ケアマネジャーにとって利用者との信頼関係の土台を築くための大切なプロセスになります
相手がどんな気持ちでいるのか、この面接を迎えているのかを汲み取ることが大切です
②二重の不安を理解する
《二重の不安》
1)自分(達)が直面する課題への不安(身体状態が悪くなり、今後どうすればいいか)
2)援助者への不安(この人は私の悩みを聞いてくれるか、悩み心配ごとをどこまで話していいか)
「わかってくれなさそう」と思う人には本心を語ることはありません
後者の不安を意識しながら、感情面もサポートするように本人の話に耳を傾けましょう
そうすることで「なるほど」と思え、心から労うことができ、その言葉や態度に「わかってくれた」と感じてもらえることでしょう
③情報を確認する
相談の理由を伺うと「デイサービスを使いたい」など希望するサービスが具体的になっていることがあります
しかし、ここで「そこのデイサービスが良いですか」と話をすすめると、実はそれは家族の希望だけということがあります
サービスありきでスタートせず、その人の主訴は何かという大切な情報は自分で確認することが基本です
④主訴にからめて自己紹介する
自分が何をする人なのか・出来る人なのかを伝えることも大切です
困ったことがあれば言ってください
なんでも言っていいのかな?
何をしてくれる人かが分からず、役割を誤認されその後の関係にも影響します
「お困りの○○について、どうしていけばいいか一緒に考えさせていただく仕事です」と自分が何者で何が出来る人なのかを主訴と絡めて分かりやすく説明し、ケアマネジャーの役割を理解してもらうことが大切です
まとめ
初回面談はとにかく「味方」であることを認識してもらえるように、第一印象を大切にいきましょう
自分が聞きたい話よりも、相手の話したい話を優先して聞くことも重要であると言えます
自分の話ばっかりして、初めから嫌われないように気をつけましょう
多くの人は、相手の話よりも自分の話が好きです
利用者さんや家族の、不安などの感情に寄り添うことで「味方」になって帰りましょう
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