ケアマネジャーができる認知症の人へのACP【ケアマネスキルアップ3】

smiling man and woman wearing jackets ACP
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おハム看護師ケアマネ
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こんにちは!看護師ケアマネのおハムです

ACPが話題になっていますが、認知症の利用者さんのACP悩みませんか?

認知症の人の自分らしさを尊重した選択・決定の支援でなにより重要なのは、より早期からのACPを意識した介入ができるといいですね

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認知症になっても意志決定はできます

認知症高齢者

???

どう思っているのか、まったくわからないな?

実際に認知症が重度になると、人生の最終段階の医療やケアの選択・決定、とくに延命治療を含む医療に関する意志決定は困難です

しかし、認知症を患ったすべての人が意志決定出来なくなるわけではありません。軽度や中程度の比較的早急のうちであれば、本人が理解しやすい環境を整えることで意志表明は十分に可能になります

認知症は徐々に進行していくことが多くの(アルツハイマー型認知症の場合)、より早期からACP(アドバイス・ケア・プランニング)の実践を開始することが大切です

おハム看護師ケアマネ

ACPといえば、病院などの看護師が積極的に介入をしていますが、病院に入院してから関わる看護師よりも、元気なうちから定期的に関係を構築できるケアマネジャーほどACPの介入に適した職種はいません

認知症利用者のACP具体的な関わり

おハム看護師ケアマネ

「認知症の人の日常生活における意志決定支援ガイドライン」(厚生労働省)が基本になります

意思形成支援:日常生活の中で言葉にした意思の断片をキャッチしておいたり、本人が理解しやすい環境を整えたうえで必要に応じた説明や思いの確認を行う

病気や状態が自分のことであると認識出来る場合:説明しどう思っているのかを本人の言葉や表情から確認する。発する言葉の意味だけでなく感情も理解する

本人にもどうしたいのかわからない場合:様々な機会に表出された言葉に込められた「思いの断片」を集めて形にする支援を行う

・日常生活における選択に反映されている「本人の意思や価値観」に目を向ける

意思表明支援:本人の意志に沿った選択・決定を実現するためには本人の気持ちや希望を表出し他者に伝えることが必要です

・表情やしぐさなど非言語的な反応に着目する

・回答を強要せず、本人の承認を得ながら尋ねる。本人の理解を確認しながら問いかける

・表明した意思は、そのときにおかれた状況で変わりうるため、随時確認する

・認知症が進んでも、本人は言葉以外に表情や態度でどう感じているか反応を示し、支援者にその意志を伝えることが出来る

意思実現支援:本人の意思を日常生活・社会生活に反映するための支援を行う

・意思決定能力があることを前提に、本人と相談しながら行う。家族が「本人はもうわからない」と思い込んでしまっていることが多いが、あえて「あたりまえ」のように本人に確認していく

・日常生活において支援者や家族の判断で物事をすすめず、日々の本人の選択を大切にすることが、医療の選択など大きな意思決定の際に本人中心で実施することに繋がります

ケアマネジャーとしてどう関わるか???

ケアマネジャーの多くは関わり始める際に、今までの生活歴を詳細に確認されると思います。その際に本人が自分自身の言葉で、自身のこれまでの生活やライフストーリー、価値観などを語ることも少なくありません

本人の生活歴を知ることは“本人を理解する”ことになり、意思決定支援の第一歩です

認知症が重度になると、本人が決定をすることは困難になり、家族などが本人の意志を推定しながら選択・決定をすることになります

これは、家族にとって精神的に負担が大きいものです

このときに本人のライフストーリーや価値観を理解していれば家族が選択する重要な手がかりになります

おハム看護師ケアマネ

軽度の時期など、早い段階でライフストーリーを聴き、記録に残しておきたいものです

いざという時に頼りになる、そんなケアマネジャーでいたいですね

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